カタクリは早春の雑木林を彩る、ユリ科の多年草。高さ10〜15センチになり、7〜8年で淡い赤紫の花を咲かせる。長年の研究で端野のカタクリは日本の東端分布限界にあり、自分自身の花粉で種子を作る能力(自家和合性)が他の地域に比べ高いことが分かった。同会は「貴重な存在を後世に残していくための保全、保護活動の推進を」と誕生した。
毎年5月に期間限定で観察会を開き、7月には増殖のために笹刈りを実施、観察路に階段を設けるなどの環境整備を行っている。保護のための用地取得を目指す資金造成事業として、カタクリシールや絵はがきなどを作成している。
17年度にはカタクリと周囲の北方性落葉広葉樹林約4.8ヘクタールが、旧端野町(現北見市)の指定文化財となった。
19年度に市民からカラマツ山林が寄贈され、保護する用地が約5.5ヘクタールに拡大された。
20年度はカタクリの開花時期に子ども対象の観察会を初めて開き、啓もうPR活動としてホームページを作成する。21年度のNPО法人設立を目指し、準備を進める計画。
全国カタクリサミットが21年度に旭川市で開催予定のため、同会は協力していくという。
ホームページ作成、カタクリサミットへの協力などで情報が全国に発信されると、今後の活動展開に力がこもっている。 (成)
写真…北見市端野町のカタクリ(昨年5月)
写真左…昨年5月の観察会
写真右…昨年7月の笹刈り