同市教委は文部科学省の進める特別支援教育として、通常学級にも支援員を配置する。教諭の補助役となってもらい、LDやADHDなど障がいのある児童・生徒の能力を高めるための支援をする。
具体的な役割として、日常生活上の介助をはじめ、発達障がいの児童・生徒に対し黒板の読み上げ、テストの代筆、教諭の話を繰り返して説明する−などをこなす。運動会や学習発表会、修学旅行など学校行事でも、対象となる児童・生徒を見守る。
20年度は小中学校6校に配置する。同市教委は独自の基準を設けた上で、学校の要望や実態調査などを経て配置する学校を決めた。1校につき、1人から3人を配置する。
支援員のほとんどは女性で、子育て経験者やホームヘルパーの有資格者、教育免許を持っている市民など。同市教委が今年2月に募集したところ、定員を超える応募があった。面接などを経て、採用した。
同市教委で開かれた初めての研修会では、特別支援教育の理念や支援員としての役割、心構えなどを再確認した。主な障がいの特性についても学び、講師を務めた網走教育局の職員はADHD児について「たくさんほめ、無条件で子どもの応援者になってあげる」などとアドバイスしていた。
支援員を配置する上での課題として、個人情報の取り扱いなどがある。また、支援員が「この子の事は自分が一番知っている」といった心境に陥ることも危惧される。同市教委は「公務員と同じ立場で守秘義務を徹底してもらい、あくまでも教諭の『補助』であることを忘れないように意思疎通していきたい」と話している。 (大)