能取湖は、面積約59平方キロメートル。西網走漁協がホタテの稚貝を養殖しているほか、秋サケやホッカイシマエビの漁場となっている。能取湖で青潮が発生したのは観測史上初めてで、ホタテ稚貝1200万粒がへい死した。
網走市と網走漁協、西網走漁協からなる同協議会は17日、下部組織として「能取湖青潮対策調査検討委員会」(委員長=東農大網走・谷口旭教授)を設置。会合では調査計画案を示し、了承された。
調査期間は4年間。網走開建が担当する湖内水質環境モニタリング調査では、昨年の青潮発生時に網走水試が調査した20地点で水温や塩分、溶存酸素などを調べデータ解析する。早ければ7月に着手し、湖面が結氷する11月まで毎月、実施する。
網走土現は、唯一の流入河川である卯原内川の流況・水質調査に取り組む。西網走漁協は、市や網走支庁の補助を受けながら、漁業生産体制と経営調査をはじめ、漁場環境保全計画を策定する予定。
青潮は湖底の低酸素層の水が湖面の表層に上昇する現象で、網走湖では時折、発生する。昨年9月、同漁協で能取湖を調査したところ、湖水の溶存酸素濃度は通常の五分の一ほどに低下していた。
同課は「調査は各機関の役割に基づく積極的な対応・支援が必要になる。青潮発生のメカニズムを解明できれば」と話している。(大)
写真…調査が始まる能取湖(提供=網走開建)