同店は福井県出身の馬場昌久氏が大正7年に創業。全国の品評会で入賞経験があり、販路は道東全域にまで及んだが、国の物資統制が始まったことから酒造業に見切りをつけ昭和17年に廃業した。
廃業後の動向は明らかにされていなかったが2月、静岡県在住の馬場氏の孫から情報と写真の提供があり、晩年を静岡県で過ごしたことが判明。この報道後の今月15日、市民から同事務室に馬場酒造ゆかりの品の寄贈があった。
かめ、とっくりを寄贈したのは「父が馬場酒造のボイラーマンだった」という70代の男性。かめは直径26センチ、高さ26センチ、とっくりは高さ17センチでそれぞれ『北乃天』『北の天』の刻印がある。
この男性からは工場で撮影された写真の寄贈もあった。別の市民からは、馬場酒造の1斗がめと5升がめが寄せられた。同事務室は「行政で保存している資料だけでは調べきれないこともあるので、すごく助かります」と話している。
寄贈品はいずれも、北網圏北見文化センターに保存される。 (匡)