2月に女満別で町民舞台として上演された「豊住学校物語」をきっかけに、東藻琴の住民から「東藻琴にも劇団を」と機運が盛り上がった。10月5日の東藻琴農村環境改善センターでの公演実現に向け、実行委員会設立の準備を進めている。
松岡さんによると、町民舞台には東藻琴からも大勢の住民が鑑賞に訪れ「役者をしてみたい」「東藻琴でも演劇が見たい」など意欲的な声が寄せられたという。
東藻琴は大正3年、市街地に芝居小屋が建てられた。昭和に入り、「東藻琴劇場」と改称し、昭和40年ごろまで営業していた。
戦後間もない20〜25年ごろは東京から訪れる劇団も多く、時代劇俳優で俳優・松方弘樹の父の近衛十四郎も2度、来村した。26年以降も演芸コンクールや文化祭などで各地域の青年団が演劇を競うなど、盛んだったという。
松岡さんは公演実現を目指し、23年ごろの東藻琴劇場を舞台にした演劇「人情藻琴路 旅芝居がくる」の脚本を執筆するとともに、21人のキャスト、大道具など10人のスタッフを募集している。
「人情藻琴路−」は、劇場の主人一家、住民、青年団らの交流を描いた人情芝居。松岡さんは「昔は凶作の時ほど、文化祭などの行事に力を入れたと聞いています。そんな元気を、今の人に伝えたい」。キャストには60〜70代の役どころもあり「20〜30代で青年団で演劇に携わっていた人は、ちょうどその年齢。参加していただけたら最高ですね」と話している。
劇団に関する問い合わせは、東藻琴図書館(TEL 0152−66−2010)へ。 (浩)
写真…昭和8年ごろの東藻琴劇場(阿部弘朗さん提供)