涛沸湖は平成17年11月、湿地に生息する水鳥などの保護を目的としたラムサール条約に登録された。両市町などは登録を機に、「環境保護」と「賢明な利用」に向け知恵を絞っている。
環境保護活動の一環として、湖周辺の清掃がある。同計画策定に向けて意見を交わした、両市町住民によるワークショップ(今年3月に2回開催)でも、ごみ問題は指摘されていた。
市内の建設業「そうけん」は、涛沸湖がラムサール条約に登録される可能性が濃厚となった17年4月から4年連続して、雪解けに合わせた清掃活動を続けている。事業所による継続した清掃活動は条約登録後、例がない。
同社の社員は同計画策定のワークショップに「オホーツク21世紀を考える会」のメンバーとして参加し、涛沸湖を取り巻く現状、課題を知った。社員は「湖周辺の住民の言った『数十年前の涛沸湖の姿に戻したい』といった発言が印象深い。地元の会社として清掃活動を継続しなければと思いました」と振り返る。
今年は4月29日に取り組んだ。約30人の社員はごみ袋を手に、湖周辺に捨てられたペットボトルやたばこの吸殻などをせっせと拾い集めた。同社の中村信社長は「まちの財産である涛沸湖の環境保護に少しでも役に立てたら」と話していた。
同課は「環境保護に向けては涛沸湖に対する市民の意識を高めることが重要になる」と、清掃活動などを通じて市民パワーがさらに広がることに期待している。 (大)
写真…市内の建設業「そうけん」が4年目の清掃活動(4月29日)