網走刑務所用地内の桜を観賞しながら古里の歴史を学ぶ、「中央道路(古道)の桜並木を歩く会」(網走歴史の会主催)が11日、開かれた。参加者は受刑者によって植えられた桜を観賞しながら、開削当時に思いを馳せた。
同刑務所の協力を得て、6回目となった。参加した市民約35人は、二見ヶ岡地区にある桜並木を、同会メンバーの解説を聞きながらゆっくりと歩いた。
桜並木のある中央道路は明治時代、屯田兵を入植させることを目的に網走〜旭川に作られた。作業に従事した網走刑務所の受刑者の中には、過酷な労働のため犠牲者が多く出た。
桜並木は大正2年に先人の霊を慰めるなどの目的で、受刑者によって作られた。用地内に植えられた2千本の桜のうち、約200本が現存している。
用地内の桜は数日間続いた気温の上昇で、ほぼ満開。参加者は約2キロにわたって続く桜並木を2時間かけて観賞した。
参加した市内の女性(53)は「初めて近くで桜並木を見ることができました。受刑者の思いなど、網走の歴史に興味を持つきっかけになりました」と話していた。 (玲)