常呂漁協によると、放流事業は15〜18年の4年間、サロマ湖から採取した親を使い、専門機関で稚ナマコを育成してもらい、放流を続けており、湖内でのナマコ漁の自粛も継続している。
外海での常呂漁協のナマコ漁はホタテのけた引きによって混獲される場合が多く、年間、数トン程度と出荷量が少ないのが現状。日本海側の産地の浜値は品質の高いものでキロ単価2700円前後で、かつての単価300円から急激に上昇している。
背景には中国の目覚しい経済発展や、中国の人達が北海道産の突起の大きいナマコを、活力の象徴として好む傾向にあるためという。
調査は潜水士による目視調査で、一定範囲のナマコの生息数をカウントとし、生息面積に乗じて推計する。期間は2週間程度で、8月には資源調査の結果が分かるという。
常呂漁協総務部の藤原博次長は「ナマコは海底にたまった有機物をエサとしているので湖内の環境浄化にもつながる生き物。資源が多い状況であれば、将来の漁業化を模索したい」と話している。 (澄)
写真…増殖が期待されるサロマ湖のナマコ
MEMO
【ナマコ】 ウニやヒトデなどの棘皮(きょくひ)動物の仲間。国内の食用ナマコはマナマコで、体色によってアカ・アオ・クロの3種に区別されている。サロマ湖のナマコはアオナマコ。生食が中心の日本に対し、中国では乾燥させた干しナマコが珍重されている。