オホーツクフリーペーパー経済の伝書鳩


留辺蘂話題・行事
掲載日=2008/05/16
見出し一覧に戻る

「ヤマベ釣り仙人」の戒め
故・留辺蘂渓流会初代会長の書簡見つかる
 昨年10月に死去した「ヤマベ釣り仙人」こと北見市の留辺蘂渓流会の初代会長(享年82)が、釣り仲間に宛てた書簡が見つかった。ヒグマとの遭遇体験をつづったもので、「自然や熊の怖さをあなどるな」と釣行時の注意を伝えるメッセージが込められている。渓流会のメンバーは「仙人の戒めを仲間達に伝えたい」と話している。
釣り仲間に宛てたヒグマとの遭遇体験
 自然や熊の怖さをあなどるな 

 初代会長は5歳から無加川で釣りを楽しみ、役場に勤めていた時も、早朝から役場裏の川でヤマベ釣りを楽しむ大の釣り好き。釣り歴は75年に及ぶ大ベテラン。書簡は亡くなる1ヵ月前に仲間に「春熊が出る時期に読んでほしい」と、手渡していた。

 書簡は熊に遭遇したかつての体験記。それによると、初代会長は平成10年7月14日、旧・留辺蘂町厚和の無加川支流の沢にバイクで釣行した。のべ竿を片手に熊避けの鈴を腰に着けて沢に入り、下流へと釣り下った。釣りを終え、1キロ先のバイクに戻ろうと舗装路を歩いていた時、突然50メートル先の草むらから体長2メートルの熊が突然に飛び出した。

 一瞬目が合い、電気ショックを受けたように、その場に棒立ち。熊は威かくするわけでもなく、再び草むらの中に入っていった。その熊が立ち去るのを確認しながら逃げ帰った。その際、怖さのあまり、バイクのクラクションを鳴らし大声を上げながら、背中に表現できない恐さを感じていたという。 

 「想像以上の恐怖。熊の出没情報を知っていながら、『釣りたい』という一心で周囲が見えなくなっていた。鈴の音や線香を持っていれば、という過信もあった。釣りは安全が第一。別な釣り場所を探す、心の余裕と冷静さを忘れないでほしい」とつづっている。         (斉)


見出し一覧に戻る
トップに戻る




掲載されている記事、写真の無断転載はご遠慮ください。
ご意見・ご要望がありましたらこちらまで
Copyright (c) Denshobato Co., Ltd. Allright reserved