マタタビはサルナシ科の植物で、褐色の実は薬用などとして利用される。網走市では現在、5戸の農家で200本ほど栽培されており、市は今年から、まちの特産品として位置付け、新たな製品開発などに力を入れる。
特産品にするには、一定の収穫量がないといけない。これまで、網走産マタタビの具体的な生産量アップ策はなく、市は今春から農業改良普及センター網走支所や農業者らの協力を得ながら"栽培研究"を進めることにした。
第1弾として、4月中旬までの計3回にわたり、マタタビの剪定作業に取り組んだ。同センターのアドバイスを受けて実施し、無駄な枝を切り落として実を大きくしたい考えだ。また、花が咲き、受粉する時期(7月中旬)などを見据え、肥料の追加を試みる。
昨年は約350キロの収穫があった。近年、まれにみる豊作だったが、実の一部は霜の被害を受けており、「順調に育っていればもっと収穫できたはず」(同課)だ。
収穫時期は10月中旬からの半月ほど。昨年の教訓をいかし、今秋は霜対策も研究し生産量アップ策の道を探る。
東京農大網走が昨年、網走産マタタビの成分分析をした結果、ビタミンCはレモンの3倍あることがわかった。また、癌のもとになる過酸化物を抑える「抗酸化性」や、体内のタンパク質にダメージを与える活性化酸素の「消去活性」についても高い数値が認められた。
同市農産物高次加工研究所は数年前からマタタビの「ピューレ」「ドライフルーツ」の加工を試みており、反応は上々だ。
市はこうしたデータや実情を踏まえ、マタタビをまちの特産品とすることを決めた。(大)
写真…網走産マタタビの収穫作業