内海さんは砂川市と周辺地域における「認知症の地域医療連携」を積極的に推進しており、その取り組みは全国のモデル地域として注目されている。
講演でははじめに、老化による物忘れと認知症による物忘れの違いを説明。老化の場合は体験の一部を忘れているためヒントを与えると思い出せるが、認知症の場合は体験を全部忘れているため思い出せないとした。
「食べたばかりの食事のメニューすべてを言えないのは物忘れ、食べたことを覚えていないのは認知症の可能性が高い」と解説。
「新しい記憶から失われるのが認知症の特徴。昔のことを覚えていても最近のことをすぐ忘れてしまう場合は、認知症の可能性があります。進行を遅らせる薬もあるので家族は早く気づいてあげて、治療や介護サービスを受ける準備を始めるなど対処すべき」と訴えた。
症状が軽いうちは洗濯機やテレビの使い方が分からなくなる程度で日常生活に大きな支障はないが、重くなると「財布を盗られた」などの被害妄想に陥って家族を傷つけたり、徘徊(はいかい)するケースもある。
予防法としては「高血圧、肥満、糖尿病の人は認知症になりやすいので、野菜や果物、魚を中心にした食事を心がけましょう。ウオーキングや日記を書くことも効果的です。ウオーキングは背筋を伸ばして腕を大きく振って1日20〜30分、日記は1日3行でも良いので書きましょう」と呼び掛けた。 (匡)