キャンペーンは6月27、28、29日に、東京都のJR有楽町駅前広場で開く。今年3月に採取した8トンほどの流氷塊を並べるほか、流氷誕生のメカニズムや観測データなどをパネルで紹介する。
また、縦1.8メートル、横5.4メートルの大型スクリーンでは、市内のオホーツク流氷館で使用しているハイビジョン映像「オホーツク物語・網走」などを放映。網走支庁で推進している「オホーツク流氷トラスト運動」も周知する。
地球温暖化などを要因に、オホーツク海に押し寄せる流氷の勢力は年々、後退傾向にある。気象庁によると、3年前の12月から6ヵ月間にわたって、5日ごとに観測した流氷面積の積算は、統計を始めた昭和46年以降で最少だった。過去10年間で6%減少しているらしく、昔と比べ網走沖から流氷を見られる機会は激減した。
市はこうした、温暖化に伴った網走の自然現象の変化を多くの人に知ってもらうためキャンペーンを開く。押し寄せる流氷をたんなる観光資源としてではなく、地球環境を考えるきっかけにしてもらう試みだ。
有楽町駅前広場は今春、完成。同駅の一日の利用者は20万人ともいわれ、キャンペーン開催日の週末は家族連れなどでにぎわう。
4月下旬、大場脩市長は上京し、有楽町のある千代田区長にキャンペーンの趣旨を説明し、理解を求めた。千代田区長は積極的な支援を表明し、インターネットでのブログをはじめ、区のホームページや広報誌などでPRしてくれるという。
市観光課は「キャンペーンを通じて環境保護意識の向上と観光客誘致に弾みをつけたい」と話している。 (大)
写真…有楽町駅前広場(キャンペーンをイメージした合成)