ツペツトウンチャシは、他からの襲撃を防ぐための、アイヌ民族の見張り場所兼住居だったとされる場所。アイヌ語で「2つの川の間にある砦」を意味する。十勝管内陸別町にある同規模のチャシと同様の価値があるとされている。
半径20メートル前後の半円型の大小の小山2つが、堀に囲まれて並んだような形をしている。小山の上には、竪穴式住居跡とみられる個所がいくつかある。
キャンプ場方向にあたるチャシの北東側は、高さ約30メートルの断崖になっているが、近年は台風や大雨などの影響で、少しずつ崩落が進んでいる。断崖に自生していた木が倒れるなど、地盤が緩くなり、大規模な崩落が発生する可能性もあるため、試掘を行う。
試掘調査は、遺跡内の数ヵ所を掘る。遺物があるかどうかなど、地層を調べることで遺跡の年代を割り出し、報告書にまとめる。早ければ6月中にも測量に取りかかり、草刈りなどを行った後、試掘に入る。試掘は7月中に終える予定だ。
また断崖は、21年度以降に崩落防止の工事を行う予定だ。
町教育委員会は「遺物が出土した際には、子ども達の学習の教材としても使用したい」としている。 (浩)