北見文化連盟など主催の第36回北見市民大学講座の最終回となる第7講が21日、市民会館で開かれた。漫画家の石坂啓さんが「マンガ家的発想のススメ」と題して講演し、平和の大切さを訴えた。
「子どものころから手塚治虫さんの漫画が好きで、会いたい、アシスタントになりたい」と師事。髪の毛を黒く塗るなどのベタライン担当として「火の鳥では砂漠の砂粒、プロ野球・西武ライオンズのマスコットキャラクターのレオくんの耳の黒い部分を描きました」などと紹介した。
いろいろなストーリーを考える際、最悪のシナリオを想定するのが漫画家。「今の世の中は『マンガ家的発想のススメ』として少し疑ってかかる必要があるのでは。漫画家は振り込め詐欺にだまされないと思います」と提言した。
また、現在17歳になるわが子に「日本の平和憲法は素晴らしいと話してきましたがイラク戦争以降、自信を持って話せなくなりました」という。
戦争の漫画を描こうとすると、さまざまなところからクレームがつき、出版社が二の足を踏むケースも。日本の戦争体験者が減る中「戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世に伝えていただきたい」と強く訴えた。 (成)