大曲湖畔園地は約80ヘクタールあり、6割ほどが畑。市は2年前に法務省から買い取り、観光客や市民が集える場所にするための準備を進めてきた。今春から、「花園」「小果樹」「循環型作物」「フットパス」ゾーンの誕生に向けた整備が、市民パワーにより本格的した。
「循環型作物ゾーン」にはさっそく、"体験観光"の予約が入っている。すでに、静岡県の浜松市立東陽中学校の3年生約110人は20日、ジャガイモの種イモ植えに挑戦した。市民からなるNPO法人「グリーンツーリズム・オホーツクセンター」が作業を支援し、イモの成長は定期的にホームページなどを通じて生徒に知らせるという。
9月には、東京農大第一高中等部(東京)の3年生約160人が訪れる。体験学習の一環としてジャガイモを収穫する。
8月下旬から9月中旬までの計4回、商船三井客船で運航する「にっぽん丸」が網走港に寄港する。今年は初めて、同園地での農業体験を観光メニューとして乗船客に提供する。市観光課によると、「1回で最大100人以上を受け入れることになる」。
近年、大型客船の網走港への寄港数は増えている。昨年は6回、今年は5回を予定しており、延べ2千人規模の乗船客が網走周辺を観光することになる。
農作業など各種の体験メニューを提供できる同園地の存在は、国内外の旅行関係者らに認知されつつある。今後、網走の観光振興の起爆剤として期待される。
同園地の特徴は、整備から管理までの大半を市民が担うことだ。網走市ホテル旅館組合は宿泊客用の畑を造成し、トウモロコシとジャガイモ収穫などを楽しんでもらう考えだ。
市観光課は「市民パワーによる園地を網走の新たな魅力にしたい」と話している。 (大)
写真…農業体験する静岡県の中学生