ヤチウグイは28日の調査で捕獲した。捕獲した場所は常呂川本流との合流点近くで、体長はおよそ10センチの成魚。国内の稀少な動植物を指定した環境省の「レッドデータブック」に掲載され、絶滅の恐れのある「準絶滅危惧(NT)」に指定されている。
コイ科ウグイ属のエゾウグイとは異なるコイ科アブラハヤ属で、池や湿地など止水域に生息している。国内は北海道のみに分布、湿地の埋め立てなどの開発行為や河川環境の変化などで減少している。常呂川水系の確認例は10年前の「水辺の国勢調査」で置戸町の林友橋付近で確認されている。
魚類層調査は同法人の環境調査の一環。常呂川支流のシュブシュブナイ川と小町川の魚をたも網で捕獲し、記録する計画で毎月行う。
5年前に端野自治区内の支流で数匹を捕獲したという常呂川自然学校の代表は「うれしい確認です。洪水対策の川の整備が速い流下を念頭にしている点も、緩慢な流れを好むこの魚の生息障害なのかも知れません。でも、常呂川の生物の多様性を示す事実として記録し、いつか、子ども達がこの魚を見れる川にしたいものですね」と話している。(澄)
写真…絶滅が危ぐされているヤチウグイ