千田さんは、パワーリフティング団体「網走パワーズ」に所属。ベンチプレスにおいては、2年前の世界大会で金メダルを取った実力者だ。
パワーリフティング競技は、ベンチにあお向けに寝てバーベルを持ち上げる「ベンチプレス」、バーベルを肩に乗せて屈伸する「スクワット」、床に置いたバーベルを膝上あたりまで持ち上げる「デッドリフト」の3種類で競う。一つの競技で3回挑戦でき、持ち上げたバーベルの重さで順位が決まる。
同大会100キロ級には9人が出場。千田さんは3種目のトータル重量856.5キロで優勝し、2位との差は54キロの差をつけての圧勝だった。
得意のベンチプレスでは、1回目の試技で255キロを成功させ、優位に立った。3回目の試技で271.5キロを持ち上げ、世界マスターズ「1」の記録を更新した。
世界マスターズ記録「1」は、40歳から50歳の選手を対象としている。世界記録を更新するにはさらに1キロ以上持ち上げなくてはならず、千田さんは「今大会での更新を狙っていました」。
3種目すべてをミスなく終えた。万全を期した調整が勝因で、「大会前の練習に協力してくれた仲間のおかげです」と感謝する。大会に同行した監督は「余裕が感じられる戦いぶりだった。体にキレがありました」と振り返る。
チェコでの世界大会100キロ級ベンチプレス競技は、27日に行われる。渡航費などとして職場からカンパを受けている千田さんは「応援してくれる人のためにも表彰台を狙います」と気合十分だ。
千田さんは現在、世界ランキング2位。チェコでの世界大会でのメダルは十分に圏内にある。 (大)
写真…世界新記録で優勝した千田さん