TMRは乳牛に必要な粗飼料、濃厚飼料などを混合して給餌する方法。安定した品質の飼料供給で乳量・乳質の向上などが期待され、道内各地で導入が進んでいる。網走管内は大空町、北見市などに次いで訓子府が5ヵ所目。
同社は昨春に設立。約170平方メートルの積み込みヤードと、牧草やデントコーンを発酵するバンカーサイロ10基などを整備した。総事業費は約1億2千万円でその半分は国の補助。
構成員の飼料作物の合計面積は約200ヘクタールで、新たに雇用する従業員1人がTMRの配合作業などを行い、各戸に宅配する。7月1日に仮稼動し、本格稼動は8月1日の見込み。
11日にはセンターで落成式が行われ、メンバーや家族、酪農関係者ら約40人が出席して牛乳で乾杯。菊池一春町長は「酪農を取り巻く情勢が厳しい中、新しい試みとして立ち上がったことに拍手を送りたい。町の事業などを通じて連携しながら酪農振興に努めたい」と期待を寄せた。
町内の酪農家は59戸で、最も多かった昭和54年の161戸の半分以下に減少している。代表は「給餌作業が減ることで搾乳に特化し、多くの加工原料乳を搾りたい。将来的には訓子府ブランドとして付加価値をつけた生乳の生産を目指したい」と話している。 (真)