網走地方気象台によると、網走の年降水量の平年値は801ミリで、過去110年間と比べて「増減は少なく変化はない」としている。また、北見の平年値も748.5ミリと、過去30年間の増減変化は少ないという。
同気象台は管内の過去31年間(1977〜2007年)の強雨の日数とアメダス観測地(29ヵ所)の地点別集計日数をまとめた(グラフ)。
それによると、1980年前後は日数と観測地日数は同数で、局所的に強い雨が降っていたことを裏付けている。だが、2000年以降、地点別日数が増加し、複数の地点で強い雨が観測され、強い雨の降るエリアが広がっているという。
地点別日数が突出しているのが、2006年。北見で大雨災害が7月、8月、10月と3回も続いた年だ。海水温の上昇が起因し、発達した温帯低気圧が道東海上に居座る形となり、災害に発展した。
2006年8月の大雨災害は広域の強い雨の影響を受けた例とされている。当時、台風10号の影響を受け管内各地で強い雨が降り、降り始めからの北見の雨量は146ミリとなり、市内各地で浸水などの被害が出た。
北見市は「8.19大雨災害対策本部」を設置、常呂川沿いの南丘地区住民と常呂町日吉以北の住民約4千人余りにも避難勧告を出した。小河川や排水路から水が溢れ、JR石北線の運休や建物の浸水などの被害もあった。
北見市によると、大雨災害対策本部の設置頻度はこの20年間で急速に増えているという。平成に入り、4年と10年にともに1度、13年と18年にはともに2度設置された。市危機管理室は「温暖化の影響と思われる大雨災害が確実に増えているのでは」と話している。(澄)
写真…避難勧告が出された増水した北見市南丘付近の常呂川(2006年8月19日)