花園づくりは、15年以上前から始まった。JR網走駅裏あたりの市道「山下通り」の道路花壇は1人で管理し毎年、鮮やかな花を咲かせる。また、潮見地区を通る市道沿いや桂町にある浄水場へも花を植え、市民の目を楽しませている。
費用のほとんどは自前。これまで育てた花から採取した種を利用するなどし、「花壇づくりは私の生きがいですから」と笑う。
平成18年、夏。潮見地区の市営住宅跡地を利用した花園づくりに着手した。広さは約300平方メートルで、男性が手がける前は雑草が生い茂っていた。
"開墾"作業は困難を極め、雑草を手で取り除いたあと、硬くなった土地を深さ40センチほどまでシャベルで掘り起こして耕す。土中の石を取り除き、次の場所へ。この作業を繰り返し、2メートルほど進むのに1日費やしたこともあった。砂利などを使った手作り暗きょも通す念の入れようだ。
1年後、チューリップなどが咲き乱れ、殺風景だった市営住宅跡地が生まれ変わった。今でも毎日のように足を運び、花をかわいがる。
網走市表彰は、住民生活功労者として受けた。長年にわたり、ボランティアで美化活動を続けている功績が認められた。
表彰状を受け取った男性は「市営住宅跡地の花園づくりは私の一生をかけての仕事だと思い取り組みました。とても大変でしたが、大事業を成し遂げたような気持ちです」と話していた。
大場市長は「これから暑くなるので花の管理は大変になりますね」と、網走の"花咲かじいちゃん"によるボランティア活動に頭を下げていた。 (大)
写真…市営住宅跡地での作業(平成18年7月)