気象庁はオホーツク海の海氷面積の長期変化(統計開始1971年〜2007年)について「10年程度の周期の変動が大きく、年を追うごとに減少しているというわけではないが、長期的な最大海氷域面積は10年間で5%という緩やかなペースの減少傾向がみられる。今後は増減を繰り返しながらも減少傾向が続くと考えられる」としている。
道内沿岸の流氷を長期的に見ると、流氷初日が遅く、流氷終日が早くなる傾向があるという。流氷が沿岸から観測される期間が短く、また、近年、根室や稚内などの地点で流氷が確認できない年が増え、以前よりも道沿岸に流氷が広がらなくなってきたという。
オホーツク海の海氷の大部分がオホーツク海北部で生成され、それが風や海流に流されて南下するため、分布が気温だけでなく、風に大きく左右されるため、明確な流氷の減少ペースについての見通しは難しいとしている。
一方で網走地方気象台は「網走の冬の平均気温(12〜2月)と流氷量には逆相関関係がある」とし、「網走の流氷量が減ることで網走の暖冬の度合いは増える」という。また「100年後には年平均気温が2〜3度上昇する可能性があり、暖冬による流氷の減少もありうる」という。
オホーツク海の海氷は海表面への太陽輻射熱や海洋から大気への熱・水蒸気輸送を遮断する働きを持ち、オホーツク海沿岸の気候に影響を与えている。
例えば、海面が流氷に覆われると、海面からの水蒸気の補給がなくなり雲が発生しにくくなったり、海水の熱が大気に伝わらなくなるため気温が低くなる影響があり、逆に流氷がなくなることで暖冬が助長されるといわれている。 (澄)